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| この基本的な段階でも既にサスペンションを構成するパーツの各々の役割を誤解しているユーザー様が多いので改めて補足をしておきたい サスペンションパーツに関する誤解の代表例 @車高をスプリングだけで調整する ダウンサスと言う商品があるが、これは単純にサスペンションの構造上スプリングを短いもの、柔らかいものに変える事でローダウンを図る商品である そう言った意味で確かにスプリングを変える事で車高は調整出来るがここで大きな誤解を生んでいる スプリングの長さやスプリング自体の硬さ(バネレート)は確かに車高に影響を及ぼすパーツであるが、サスペンションは車輌を構成するパーツの一部に過ぎない。まずスプリングありきではなく、ボディの剛性・重量・構造・想定車高・ショックアブソーバーの寸法・設計等、多くの設計要素はまず車を正確に、安全に動かす事の出来る様に設計されている故に、スプリングとはそれらの設計要素に合わせて設計されている事を忘れてはいけない サスペンションは先ほど図解したパーツだけでなく、実際にはボディの剛性、タイヤの剛性、サスペンション構成パーツの剛性まで考えて設計されているのものであり、その構成要素の一部であるスプリングだけを交換した場合は本来であれば全てのサスペンション構成パーツの設計を見直さなければならなくなる 故に車高をスプリングで調整するのではなく、サスペンション全体で調整しなければならないというのが、車と言うものをトータルで考えた際の基本的な考え方である 見た目だけ車高が落ちれば良いという考え方があるのも事実でありそれは否定はしない、あくまでも個人の自由である しかしながらその結果失うものが非常に多いと言う事だけは忘れてはいけない Aスタビライザーでロールを抑える これもダウンサスと同じ事であるが、スタビライザーにロール抑制を依存している間違った認識も良く見受けられる まずスタビライザー自体の役割として「ロールを抑える」というのは間違ってはいない しかし一言足りない「ロールを最適に抑える」が正解であり、ロールを抑える事が第一の目的ではなく、あくまでもサスペンショントータルとそれによる運動性能、運動特性で見た場合に、最適にサスペンションが動く範囲でロールを抑えていると言うのが正解である。 これを理解していないと? サスペンションを変えた→車高は落ちた→ロールが大きい→強化スタビライザー導入→乗り心地が悪くなった これもサスペンションの役割・構造を理解していればそんなに理解に苦しむ現象ではない スタビライザー自体がネジレに対する反力を利用して、ロールを抑えてタイヤを地面に押し付けようとするのが基本的な役割であり、通常左右のサスペンション同士を繋いでいるパーツであるから、結果として前後左右四輪が独立して動くよりも左右のサスペンションが互いに作用してしまう訳であるから、動きが規制されてしまう。規制されてしまい動きが悪くなったサスペンションは路面の衝撃を吸収しきれず乗り心地の悪化に繋がる スタビライザーはあくまでもまずショックアブソーバー+スプリングの組み合わせに対する荷重等の運動エネルギーを補助的に使うものであり、これもスプリングと同様にサスペンショントータルで考えていかなければならない。 ロールを嫌うのであれば、まずロールしにくいスプリング・ショックアブソーバーを装着する必要がある。 でなければ折角「乗り心地の良い」と言われているサスペンションを組んでも上記の様な悪循環に陥ってしまう 乗り心地を重視した場合当然の事ながら、ポン付けパーツの様な単純なもので良くなる事は物理的にありえない サスペンション変更による、乗り心地・操縦安定性等は、全てシャーシとタイヤに合わせたサスペンションの構成パーツで決まると言う事を重々理解して頂きたい |
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| サスペンションを取りまくアフターパーツ さてここまで読んで???という方には申し訳ないが理解出来るまで読み直して頂くか、どうしてもこの基礎を理解出来ないと言う方には残念ながらサスペンションの交換自体御勧めしない。これを理解せずに安易にアフターパーツを愛車に組み込めばひたすら矛盾の中で愛車のバランスを崩していく可能性が高くなるからだ。 サスペンションに関する勉強不足のショップというのも問題だが、あくまでも最終的にはそれを選んだユーザーの自己責任もあると言う事を忘れてはいけない。商売目的のみで次から次へとパーツを売りつける様なお店自体は無駄な出費が増えるだけで、まず敬遠した方が良い。 サスペンションの構造の基礎中の基礎を理解してパーツを選ぶだけで、貴方の愛車は理想のモノに近づく筈である ここでは、サスペンションパーツの中でもアフターパーツで流通している代表的な種類について簡単にご紹介させて頂く
ダウンサス Lダウンサスで車高が落ちる仕組み Lダウンサスのデメリット ローダウンショックアブソーバー Lダウンサスとショックアブソーバーをセットで交換する必要性 Lローダウンショックアブソーバーのデメリット 車高調整機能付きサスペンションキット L車高調とは? L車高調の仕組 Lネジ式車高調 ネジ式車高調整機能付きサスペンション Lネジ式車高調の仕組・メカニズム L車高を下げる時の矛盾 L車高を上げる時の矛盾 Lヘルパースプリング付きネジ式車高調 Lヘルパースプリングとは? L全長調整式車高調 L全長調整式車高調整機能付きサスペンション L全長調整式車高調の仕組 L全長調整式車高調のメリット L全長調整式車高調のデメリット サスペンションを機能させるダンパーのメカニズム
ダンパーのメカニズム
ボンネットが開こうとする際に勢い良く開きすぎないように、ダンパーが伸びようとする方向に対して一定の速度でゆっくり伸びていくように設計されている またボンネットを閉じる時には、その逆の急激に閉まらない様に縮む方向に対してゆっくり縮むように設計されている ボンネットダンパーの場合は、単純に決まったボンネットの軽さに見合ったダンパーの力さえあれば設計通りに動くが、FRP製のボンネットに 変えた事のあるユーザーならわかると思うが、軽量ボンネットに変えるとノーマルボンネットの時に比べると遙かに速いスピードでボンネットが開く これはボンネットの重量に対してボンネットのダンパーの反力が強すぎるためである ボンネットダンパーは予め決まった重量のボンネットだけを支えれば良いため、伸びも、縮みも一定の力で対応すればよいが、 サスペンションダンパーで考えると、このボンネットが重たくなったり軽くなったりとした変則的な入力に対してその都度最適な減衰力が 必要になってしまうのだ この事を考えると如何にダンパーの減衰力特性が難しいものかどうかがご理解頂けているだろうか? ダンパーの肝になるこのバルブの仕組みと言うのは各メーカーによるノウハウの塊であると言えるから、メーカーの実績や努力によって 性能が左右されると言っても過言では無いし、どれだけ高価なパーツ使用や、全長式などを謳っているダンパーであっても肝心のダンパーに 信頼性が無ければ全く機能パーツとしての役割を果たさない事はご理解頂きたい さてここで度々出てくる「減衰力」という言葉は、皆さんも良く目にする言葉ではなかろうか? 減衰力10段調整式!とか30段調整式!という謳い文句のサスペンションキットは車雑誌を見ていても良く目にする筈 しかし減衰力と言うものの基礎を先程理解して頂いたとは思うが、ただでさえ難しい減衰力の出し方を更に調整機能まで持たせると言う事は 更に高度な技術である。 減衰力調整式ダンパーと言うものほど選択が難しいものは無い。その減衰力の仕組み・特性が理解出来ていなければ、貴方の車や 貴方の求める乗り味に近づけるどころか、遠ざかってしまうのだ 更に言わせてもらうなら、この基礎を理解出来ていない人程、サスペンションの選択基準を「ブランド名」「車高の調整幅」「減衰力何段調整!」 と言った言葉に踊らされてマガイモノを付けてしまう事になっている 減衰力発生のメカニズムが理解出来た所で、次にその減衰力の特性と言うモノを解説していこう 何度も言うが、ここまでも話を理解出来なかった方は、申し訳ないがもう一度最初から読み直す事をお勧めする 物事は何でもそうだが、表面上の知識だけを理解しても無意味である。何事も基礎が大事。基礎が今後のサスペンション選択の最低限の 基準になることをきちんと理解して無駄な投資にならない様に気を付けて頂きたい 減衰力特性とは?
減衰力のグラフをご覧頂いた事のある方はおられるだろう グラフ自体は単純にX軸がダンパーの動くスピードを表し、Y軸の上をバンプ側(縮側)Y軸の下側をリバンプ側のそれぞれの減衰力という風に表記しているものが多い。実際にはこの説明だけでもいまいちイメージがしにくい方も多いであろうから、ダンパーの動きとその時発生している減衰力をグラフに表した動きをアニメーション化したものが下記のアニメーションである
ここで一点注意して頂きたいのが、上記のアニメーションはあくまでも、ダンパーの伸び側と縮み側の動きをグラフと相対させたものであり、ダンパーの縮み始めが値が高く、縮み終りが値が低くなる、伸び始めの値が低く、伸び終わりが高くなるという意味では無い ダンパーの抵抗値(減衰力)はあくまでもダンパーの動くスピードに対して発生する。減衰力の見る際に表現として速度域を表す言葉が出てくるが、ダンパーの動く速度、つまりダンパースピードが毎秒0-25cmまでを低速域.25-50cm/sを中速域.50cm/s以上を高速域と呼ぶ(ショップ・チューナー・メーカーによって多少の差はある) ダンパーの動くスピードと実際の減衰力の相互関係を下の様なグラフに表してみた 私の説明が悪く頭がこんがらがっている方も多いと思うが、上のグラフとダンパーのアニメーションを見比べて、ダンパーの低速域は伸び側も縮み側も減衰力は小さく、中速域、高速域とだんだん減衰力が大きく立ち上がって行く事がなんとなくでもイメージ出来るだろうか? 減衰力のグラフとダンパーの動きの連動性をイメージ出来れば、あとは実際に貴方の車を走らせながらこのグラフとダンパーの動きをマッチングさせて行けば減衰力の特性の「どの部分がどの様に働いているか?」を更にイメージしていけるだろう この減衰力の特性というものは、自動車の動きを決める中で重要な要素である事を先程から口酸っぱく述べてきたが、では実際にどの様な特性を持っていればどの様な車輌特性になるのであろうか? ダンパーのメカニズム、減衰力のメカニズムは理解できたとしても、そこから実際自分が理想として行く乗り味に近づけていくのにどの様にダンパー特性を変化させて行けば良いのか?を理解出来ている人は少ないと思う もちろんこれは、ほとんどのメーカーがノーマルダンパーと、製作したダンパーのそれぞれの特性を明確にしていない為理解しようにも難しい面があるので仕方ないと言えば仕方ない。とは言え、製品のダンパーグラフをきちんと明示しているメーカーやショップはかなり良心的であり、そう言ったデータがあれば不満点が出てきてもデータに基づいた対策を取る事が出来るから、拘る方はこう言った計測データを取ってもらう事をお勧めする ダンパー特性と車輌特性の関係を理解する為に、ここで補足の説明をしておきたいと思う 早く本題に入れと突っ込まれそうだが、ダンパーの動きと実際の車輌の動きの関係を理解が、今後の解説を理解し、セッティングに活かすのに重要な事であるし、先程の説明だけで減衰力を理解する事は難しい。先程の説明はあくまでも減衰力の基本概念である 特に初めて、こう言ったメカニズムを知ろうという方には既に非常に難解なレベルの話になっているかも知れないが、解らなくなったらもう一度反復して読んで頂く事をお勧めする。社外のサスペンションへの変更はコストが掛かる投資故にきちんとした下準備をして頂きたい ![]() ダンパーと車体、そして路面状況の三要素をわかりやすくアニメーションにしてみたが、奇麗な路面と細かい凹凸面・突然の段差や継ぎ目による入力を受け持つダンパーの領域は常に変動していると考えてよい むしろ減衰力グラフの様に安定した入力を与える事等は実際の路面走行時においては不可能に近い 上記アニメーションで説明しているのは、一般的な日常使用時のモデルでありダンパーの動く速度としては毎秒30-50cm程度のゆっくりの中速域から、継ぎ目等の急激な入力がダンパーに入ってくる際の毎秒50cm以上の高速域である 走行時の路面からの入力に対して的確なダンパーレートが発生出来ないと、硬すぎると突き上げを感じるし、柔らかすぎるとフワフワしてしまう ※ダンパーグラフ自体はわかりやすい様に、ダンパーの縮側だけを表しているので、実際の車輌の動きはタイヤ・スプリング・ボディの吸収性や縮み側の減衰力等沢山の不確定要素が作用するので完全にグラフが一致するわけではない 減衰力の特性とは、ここまでの説明である程度理解頂いた低・中・高速域での減衰力の発生の仕方(グラフでのラインの出方)やそれぞれの値を指すと言う事はなんとなくでも想像出来た人は現時点で100点を上げたい 正直これ以上解り易く説明するのは、私では不可能であるのでどうしても理解出来ないと言う方は私のお店においで下さい・・・ ただ完全に理解出来なくても心配は要りません。100%理解するに越したことは無いが、ここまで読み進めて理解しようとする努力をした貴方は読み始めた時よりも、充分にレベルアップしている筈であるし、「ものの本質を知ろうとする努力」これは現在日本人の国民性で一番欠けているものである(怒)からたかがサスペンション(されどサスペンション)と言え知ろうとした貴方、そして私の解説に眉をひそめながらも人の意見に耳を傾けようとした貴方は単に暇な人だけなのかも知れないが、これは本当に素晴らしい事なのだ。 さて失敬、話が少しそれてしまった ここまでを100%理解出来た方であれば、減衰力特性とその特性による車輌の運動特性をイメージする事はた易い事であろう 残念ながら半分ほどしか理解出来なった方もおられるであろうから、その方々の為にも減衰特性と運動特性=もっとかみ砕いて言えば良く言う「乗り心地仕様・スポーツ走行仕様」 をグラフで概念化してみよう 折角なので若干クイズ形式にしてみる 今から二つの減衰力特製のグラフを並べる。 片方がコンフォート仕様、もう一方はスポーツ走行仕様としておこう どちらのグラフがコンフォート仕様なのかを今まで学んだ事から推測してみてほしい コンフォートがどういうものなのか?その時ダンパーがどう動いていればよいのか?をイメージすれば問題なく正解を選べる筈だ どちらかを選んでグラフの画像をクリックすれば正否が出てくるのでじっくり見比べて頂きたい
ちゃんと正解を選べたかな?万が一不正解だった人はちゃんと最初から読み直してください!どこが間違っていたから正解を選べなかったのかを考える事も非常に大事なことである。一番困るのは「なぜ間違ったかを考えないこと」であるからちゃんと理解して次のステップに進まれたし! サスペンションを機能させるスプリングのメカニズム ![]() |
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